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森智勝先生の「地域1番塾への道」vol.25

森 智勝(もり ともかつ) <プロフィール>
全国学習塾援護会 主宰、塾生獲得実践会 代表
・26歳で学習塾設立、7教室を経営する。
・平成14年 塾専門のマーケティング勉強会「塾生獲得実践会」設立
・平成18年 「全国学習塾援護会」設立
・現在、全国各地で塾経営者を対象としたセミナーの講演、スタッフ研修に奔走。
全国私塾情報センター主催の「春季大都市縦断セミナー」「地方塾セミナー」に講師として参加。
机上の空論ではない具体的な内容と、参加者にプラスのエネルギーを生じさせる講演には定評がある。今、最も支持されている塾経営アドバイザーの一人。

2014.10月号‐面倒見の良さで地域№1になるために24‐

これまで,、

「面倒見の良さ」

をテーマにお話してきましたが、今回が最終回です。

「面倒見の良さ」

は、塾が最終的に提供すべき

「成績向上」「志望校合格」

に結び付いて初めて有効です。

 

子どもの成績が上がった⇒塾の面倒見がいいからだ


この順番で保護者が認識することが重要です。決して逆ではありません。


テーマとは少し外れますが、以前のクライアントに、

「教育コーチング」

に熱心な塾がありました。
コーチングの素晴らしさを熱心に説き、現場での実践も熱心
です。
チラシにもコーチングの内容を一生懸命に書いていました。
ただ…

どうしても内容が説教臭くなってしまうのです。
教育コーチングのことを知っ
ている人には違和感がないのですが、
一般の人に、

「傾聴」「承認」

と言っても理解が難しいのではないでしょうか。
それよりも何よりも、
コーチングを求めて我
が子を塾に通わせようと思う保護者はいません。
それなのにこの塾は、一生懸命
にコーチングを売っていたのです。
生徒が集まらないのも無理はありません。


あの塾に通う生徒は皆、イキイキとしている
そうか、教育コーチングを導入しているからだ。


この順番で認識させてこそ、コーチングは生きてきます。
実際、アプローチの
順番を変えてから、この塾はⅤ字回復しました。


「面倒見の良さ」

という評判も、理屈は同じです。
成績向上というコアを達成
してこそ威力を発揮します。
ぜひ、

「面倒見が良いから成績の上がる塾」

を実現してください。


さて、次回からは、

「子どもをやる気にさせる地域№1塾」

をテーマにお話を続けます。


本屋へ行くと、モチベーションUPを図るための書籍が所狭しと並んでいます。ただ、

「モチベーション」

を辞書で引くと「動機付け」と載っています。
ところ
が日本では、どうやら「意欲」という意味で使っているようです。
そうでなけれ
ば、

「モチベーションUP」

という言葉は成立しません。

「動機付けの向上」

は意味を成しません。

「意欲の向上」

ならば成立します。


そこで、
この紙上セミナーでも、モチベーションを

「意欲」

という意味で使うことにします。


その前に、本来の意味である「動機付け」について整理します。


動機付けには2つのカテゴリーがあります。
外的動機付け(インセンティブ)
と内的動機付け(ドライブ)です。
外からの条件によって動機付けを得るのがイ
ンセンティブです。
保護者が、


「テストで100点取ったらゲームを買ってあげる」

 

と言うのがインセンティブです。
それに対して、
内側から沸き起こる情熱や好奇
心によって動機付けを得るのがドライブです。
こうした説明をすると、


「モノで
釣るインセンティブは選択するべきではない」

 

という意見が寄せられそうですが、そうではありません。
生まれつき情熱を持っている人はいません。
外的動機付けによって内なる情熱に火を付けることです。
どんなに高級な備長炭も、種火がな
ければ無用の長物です。
インセンティブを上手に利用することは大切です。


もう一つの区別があります。
劇的動機付けと日常的動機付けです。
人生におけ
る大きな出来事によって考え方や行動が変わることがあります。
私の例で言えば、
中学2年生の時に父親を亡くし、
否応なしに考え方や行動が一変しました。

 

「自分のことは自分でやらなければ」

 

と自覚しました。
それが劇的動機付けです。
を大きく変えます。
しかし、そんな動機付けが何度も起こることはありませんし、
そう何度もあると心が疲れてしまいます。


塾の現場で必要なのは日常的動機付けです。

 

「今日一日がんばろう」

 

と思えるだけの小さな動機付けです。


つまり、あなたが考えなければならないことは日常的インセンティブです。
り返し繰り返し日常的インセンティブを提供することで、
生徒の心にある備長炭
に火を付けることです。


次回からは、この

「日常的インセンティブ」

について詳しくお話をしていきます。お楽しみに!

 

塾生獲得実践会(全国学習塾援護会)
森 智勝

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