新着情報
小田原 健一(おだわら けんいち) <経歴> 神戸の中堅塾の個別指導部門の責任者を務める。 |
<ご挨拶>
こんにちは。兵庫県で個別指導塾のコンサルタントを行っている小田原と申します。
生徒の成績も塾の経営もその本質は変わりません。
それは正しいことを、適したやり方で、必死のパッチに頑張ること。
間違ったことをどれだけ頑張っても成果は出ませんし、やり方が適していなければ成果が出るまでに時間がかかりすぎてしまいます。
原理原則を踏まえて、また会話を大切にしながら、貴塾の課題克服に貢献できればと思っています。よろしくお願いします!
明けましておめでとうございます!昨年末、2025年の大阪での万博開催が決定しました。来年のオリンピック、そこから5年後の万博。日本じゅうが元気になれるイベントが続きます。明るい未来が訪れそうなワクワク感を多くの人は感じているのではないでしょうか。
塾が果たすべき目的は『成績向上に向けて生徒をやる気を引き出し、行動を促していくこと』です。生徒のやる気を向上させるための要因はいくつかありますが、その中でも大きいのは、生徒自身が『自分の明るい未来を感じられるかどうか』です。人間誰しも『自分にはムリだ…』と感じることにはなかなか足が向きません。
生徒に対して、『頑張れ!』というメッセージに加えて『君は必ず出来る!』というメッセージを送ってあげることが大切です。ただ、この2つのメッセージを生徒に伝えることは実はそんなに簡単ではありません。前者はつい『説教感』が出てしまい、そうなると生徒が下を向いてしまいます。後者では、自信がない生徒は『先生はそんな風に言っているけどきれいごとだよ、僕にはムリだよ。。。』と感じてしまいます。
生徒を動機付けする時の話の組み立てにおいては、比喩表現を活用するのがおススメです。私は『メタファートーク』と呼んでいます。直接的に表現すると伝わりにくいテーマは比喩を用いることで説得力が上がります。比喩を用いるメリットは、自分のことを直接言われているわけではないので、生徒はネガティブな感情を持つことなく先生の話に集中できることです。
メタファートークを最後まで聞くと『あー、先生が言いたいのはそういうことか!』と、いわゆるオチが用意されています。オチは生徒自身の行動変容に関わるものです。それまでの比喩表現の中で物語りは完結しており、最後に『要は自分もこのエピソードと同じだな』と生徒が感じることで、自らの状況を振り返りやすくなるのです。そして説教感がないので生徒は自分のこととして受け止めやすい。
例えば、こんな組み立てになります。『みんな、なぜ人間は他の動物よりも賢くなれたか知ってるか?【この突然の質問で生徒はハッと顔が上がる】 実は「人間は捕食されない」からなんだ。捕食って食べられないってことね。朝、家を出るとき「今日も他の動物に食べられないように注意しよう」なんて思う人いないよね(笑) でも動物は毎日そう感じてる。だから動物は集中してはいけないんだ。ご飯を食べている時でも寝てる時でも少しでも物音がしたらすぐに警戒する。動物にとって集中するってことは死を意味するんだ。
でも人間は捕食される心配がない。だから安心して集中できる。集中することで色んなことを考えられるようになったんだ。で、人間は頭が良くなったんだ。【ここまでが比喩表現。生徒になるほど!と感じさせる】
でもみんな家でスマホに夢中になりすぎてないか? 勉強中であってもラインが来たらすぐに反応、ブルッと音がしたらすぐスマホ。これでは捕食に警戒してビクビクしている動物と同じ。人間の最大の強みは集中できることなのに。集中しないと動物並みの頭しか得られないよ。【ここで一気にオチを伝える】』
メタファートークについては来月も引き続きお話いたします。最後までお読み頂きありがとうございました!