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小笠原 隆政(おがさわら たかまさ) <プロフィール> 塾ミシガン高知 代表 ・1985年 米国ミシガン大学の語学理論を用いた英語・英会話教室を開設 不変の語学理論(聴・話・読・書)の応用実践教育を展開 学習時間が自由に選べてキャンセル、変更が自由にできるチケット制を導入 ・2004年 英語教室では大変成果があがり、多くの方に切望されていた総合塾に改編 パソコン教材も導入し、他の科目も語学理論に沿って立体的に応用指導 ・2015年 教室創立30周年名大SKY連載コラム「明日の空に向かって」の執筆開始 教室が英語の四技能を測れるCBT検定の「GTEC」検定会場に認定される 大きな塾よりは自分の目の届く範囲での直接指導塾にこだわって経営している |
2020年6月です、4月から5月にかけては国や県、市の要請もあり、教室を2週間ほど閉めました。その後教室定員は減らして開塾時間も短くして授業をしていましたが、6月からはようやく通常通りの授業ができ始めています。
4月からの突然の休業は普段は忙しい私に、いろいろな事を気づかせてくれたのです。いつもは休日が待ち遠しいのですが、朝起きても何もすることもなくて、家の家事などを手伝っていました。それらもすぐ終わり連休中でしたから、とにかくゆっくり休もうと朝から風呂に入り、昼間っからビール片手に自宅リゾートとしゃれこんで、録画した旅行番組などを見て過ごしていました。
しかし、つまらないのです。突然の巣ごもり休みはこんなにもつまらないものかと、身をもって知り、忙しく生徒や保護者への対応が大変な塾の仕事が、ほんとに素晴らしい!そして元気な限り塾を続けるぞ!とこの新型コロナの休業要請は、私に気づかせてくれたのです。
気付きと言えば今話題になっている精神科医の、杉本研士さんの話を思い出しました。精神科医でもありながら芥川賞候補にまでなった作家でもありますが、その方が「気付きこそ、コロナと闘う秘訣。自分の中に新しい自分を見つけること、パートナーや子どもとの間で世界で一つの絆を作れること、ついには創造の世界まで手に入れることが出来たなら、孤独や自己嫌悪から解放されるだろう。これが気付き。“私は何々であるべき“という縛りを解き放ち、気付きでよりどころを得たなら世界は変わる。東日本大震災では絆がそうだったように、今回のコロナでは気付きがキーワードとなるだろう。」と人気の彼のブログで語っているのです。
私は気付きました。「塾業がいかに素晴らしい仕事で、自分の天職であるかと!」20年勉強してきた音楽では全く稼げませんでしたが、大学を卒業して趣味で始めた英語では、アルバイトですがすぐに稼いでいたのです。
その後英語教室を開いてそれ以後名大SKYのeduplus+にもめぐり逢い、塾で36年間生業(なりわい)としています。音楽も決して才能はないとは思いませんが、飯が食えるレベルではなかったのです。その点英語には天性の才能があったのかもしれませんが、私は英語専門塾の頃よりeduplus+を知った今の方が、塾人生は面白いと感じています。その動画解説している先生方はすごいですね、英語も良いと思いますし、数学や理科、社会は小学生への教え方がすごく勉強になったのです。物の言い方、言葉遣いそして間合いの取り方、それらを学ぶにつれ私の他教科の指導力は、飛躍的に上がったのです。そして今回のコロナ禍は、私にもう一度それらを勉強する機会を与えてくれました。まさにこれらが私の「ピンチをチャンスに変えた」実例と言えるでしょう。塾のHPの「塾の沿革」を読み返し昔を思い出していました。
かつて経験した事のない塾経営には、大変厳しい時だとは思いますが、どうか今のピンチを忘れず、次のステージへのチャンス(機会)にしていってください。
To be continued・・・