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森智勝先生の「地域1番塾」への道vol.5

森 智勝(もり ともかつ) <プロフィール>  

全国学習塾援護会 主宰、塾生獲得実践会 代表

・26歳で学習塾設立、7教室を経営する。

・平成14年 塾専門のマーケティング勉強会「塾生獲得実践会」設立

・平成18年 「全国学習塾援護会」設立

・現在、全国各地で塾経営者を対象としたセミナーの講演、スタッフ研修に奔走。

全国私塾情報センター主催の「春季大都市縦断セミナー」「地方塾セミナー」に講師として参加。

机上の空論ではない具体的な内容と、参加者にプラスのエネルギーを生じさせる講演には定評がある。今、最も支持されている塾経営アドバイザーの一人。

2013.2月号‐面倒見の良さで地域№1になるために4‐

明けましておめでとうございます。
…と言っても、塾業界ではセンター試験に始まって、
私立中学・高校入試、公立高校入試…まさに、入試本番期です。
また、新年度募集の準備も進めなければなりません。
我々の「正月」は4月なのかもしれませんね。


このセミナーでは、

「面倒見の良さ」

というテーマで話を進めています。

「面倒見の良い塾」

という評判は、どんな形で表面化するのでしょうか。
とある塾から届いた報告です。
それは今年の一月、センター入試初日の昼前のことでした。
高3生のY君のお母さんから電話をもらいました。
Y君は3年前、ただひとり、高校受験に失敗した塾生です。
(現在は私立高校に通っています)
彼は大学受験でのリトライを目指し、○○塾への通塾を続けてくれました。
初は高校受験に失敗した後遺症を引き摺っていたのか、
勉強にもムラがあり、一進一退を繰り返していました。
本人曰く、高3の最初の模試の後も成績が振るわず、
親子で大喧嘩になったそうです。
それでも○○塾での勉強を続け、夏前くらいから成績も急上昇してきました。


さて、電話の内容は最初、とりとめのないことでした。
いつも私のブログを見てくれていて、私が何を考え、
何をやっているかなどを詳しく知ってくれていること。
また、年始からの合格米、受験グッズ、
17日の塾で行なった合格祈願などのお礼、
いつも講師がY君を励ましてくれて、ここまで来れたことへの感謝の言葉…
そんな話の最後にお母さんは次のことを伝えてくれました。
Y君がセンター試験に出掛ける朝、お母さんに言ったそうです。

 

「僕を○○塾に行かせてくれてありがとう」


お母さんは、本当はそれが言いたくて電話をくれたそうです…
受話器を置いた後、私は泣きました。


いかがでしょう。
この短い文章を読んだだけで、
この○○塾がいかに面倒見の良い塾かが分かるのではないでしょうか。
きっと、このお母さんは同じことを近所でも話していることでしょう。
そして、塾を探している人には○○塾を勧めることでしょう。
それを疑うことはできません。
この○○塾は、文中にもあるように、
受験生に対して様々なアプローチをしています。

「合格米の配布」「受験グッズの提供」「合格祈願祭」…

これらを、

「費用を掛ければどの塾でも出来る」「物ではなく気持ちが大事」

と片付けることは簡単です。
しかし、では「その気持ちをどうやって表し、伝えるか」と考えた時、
ほとんどの人が俯いてしまいます。
やはり、「形」に表すことは重要なのです。
形に表さなければ、相手に伝わりません。


これも、ある塾の事例です。
この塾に通っている受験生の家には正月早々、
達で「大宰府天満宮の合格祈願お守り」が届きます。
何と、大宰府の消印付で。
それを見た誰もがビックリします。

 

「塾長は正月早々、わざわざ福岡まで行ったのかしら…」


タネを明かせば簡単です。
事前に、宛名を書いた封筒を福岡に住んでいる友人宅に送っているのです。
その友人に協力をお願いして、初詣のついでに、

「お守り」

を入手してもらい、
神社内の出張郵便局から発送してもらっているそうです。
面倒見の良い塾を標榜するためには、
近隣他塾を圧倒する面倒見の良さと、
れを伝える演出(マーケティング)が必要です。

「こんなに熱心に教えているのに、なぜ伝わらないのだろう」

と悩んでいる塾は、一度、マーケティング方法を工夫してみて下さい。
「思いは伝えなければ伝わらない」…これは真実です。
今年、2013年が、あなたにとって、
あなたの塾にとって最良の年になりますように…

 

塾生獲得実践会(全国学習塾援護会)
森 智勝

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