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森智勝先生の「地域1番塾への道」vol.32

森 智勝(もり ともかつ) <プロフィール>
全国学習塾援護会 主宰、塾生獲得実践会 代表
・26歳で学習塾設立、7教室を経営する。
・平成14年 塾専門のマーケティング勉強会「塾生獲得実践会」設立
・平成18年 「全国学習塾援護会」設立
・現在、全国各地で塾経営者を対象としたセミナーの講演、スタッフ研修に奔走。
全国私塾情報センター主催の「春季大都市縦断セミナー」「地方塾セミナー」に講師として参加。
机上の空論ではない具体的な内容と、参加者にプラスのエネルギーを生じさせる講演には定評がある。今、最も支持されている塾経営アドバイザーの一人。

2015.6月号‐子どもをやる気にさせる地域№1塾になるために7‐

さて、個別指導・自立学習指導の塾についてお話します。

このコラムをご覧の塾は、名大スカイのe-teacherを採用した自立学習指導塾が多いと思います。そうした映像教材を利用した自立学習&個別指導の塾の最大の弱点は、
授業そのものがつまらないということです。
集団指導ならば、教師
のパフォーマンスによって、

「楽しさ」

を演出することができます。
先日、某塾の
高校2年生にインタビューしました。
その塾は中学部までは集団指導、
高校部か
らは映像教材を利用した自立学習指導を採用しています。
生徒たちは言います。


「高校1年生までは週に1回の集団クラスがあり、それを楽しみに塾に通っていました。
今年からは集団コースがなくなったので、
こうして友人同士が集まって
試験勉強に来る(通塾する)ようにしています」

 


この塾と同じように、中学部までは集団指導、
高校部からは自立学習というシステムを採用している塾は多いと思います。
その落差を埋める工夫を考えないと、高校部の拡充は難しいでしょう。
ましてや、小・中学部も自立学習を採用している場合、

「楽しさ」

を演出しないと塾生数の拡大は望めません。

残念ながら前述したように、自立学習の場合、
授業そのものに楽しさを加えることは至難です。
いきおい、それ以外の部分で補う必要があります。

最もスタンダードな工夫としては、イベントを充実させることです。
某塾(自立学習指導塾)では、毎月のようにイベントを開催しています。

・月例の掃除ボランティア
・田植え、稲刈り、餅つき
・映画鑑賞会
・講演会
・リレーマラソン
・朝まで学習会
・座禅会
・ディズニー旅行
・お月見会 等々

硬軟取り混ぜて、実にバラエティに富んだイベントを実施しています。
そのことで、塾生を飽きさせないことを実現しています。
モチベーションを上げる第一歩として、継続して通塾してもらうことが大前提です。
なぜなら、本当のモチベーション(ドライブ)のためには、
成績向上という小さな成功体験が不可欠であり、
成績向上のためには、たとえつまらなくても継続して通塾してもらわなければならないからです。

こんな工夫をしている塾もあります。

毎月、特別な日を設定し、それに関連したプチ・プレゼントを配っています。
例を挙げれば次のような記念日です。

1月7日-七草/押草しおり
2月3日-節分/豆
3月3日-ひな祭り/雛あられ
4月8日-さくら/さくら餅
5月5日-こいのぼり/おっとっと

一人当たり数十円の予算です。
その日に通塾した、

「運の良い生徒と保護者」

に配っています。
(配る日は事前に予告していますので、プレゼントをもらうためだけにやってくる生徒もいます)

この工夫などは、
小さなインセンティブを提供することによって、
小さなモチベーションを持たせることを目的としています。

こうしたイベントは、塾の本質とは外れた部分です。
だからこそ、神経質にならずに楽しんで実施することがコツです。
そうした工夫で、

「ワクワクする塾」

を演出できるならば、
生徒のモチベーションを上げるための一助になることでしょう。

 

塾生獲得実践会(全国学習塾援護会)
森 智勝

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