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小田原健一先生の情熱の個別セミナー10

小田原 健一(おだわら けんいち)
<経歴> 

神戸の中堅塾の個別指導部門の責任者を務める。
生徒数を18名から281名まで伸ばす。
不振校舎の業績改善においては、年度当初69人の生徒を半年で181人まで回復。
2013年、個別指導塾コンサルタントoffice lokki(オフィスロッキ)を設立。


<ご挨拶>

こんにちは。兵庫県で個別指導塾のコンサルタントを行っている小田原と申します。
生徒の成績も塾の経営もその本質は変わりません。
それは正しいことを、適したやり方で、必死のパッチに頑張ること。
間違ったことをどれだけ頑張っても成果は出ませんし、やり方が適していなければ成果が出るまでに時間がかかりすぎてしまいます。
原理原則を踏まえて、また会話を大切にしながら、貴塾の課題克服に貢献できればと思っています。よろしくお願いします!

夏期講習生の入会を促す!

暑い毎日にも負けない熱い夏期講習が連日繰り広げられていることと思います。夏期講習を受講した生徒たちが成績を伸ばし、大きな自信を得られるような、そんな夏期講習の大成功をお祈りいたします。

さて、今回は夏期講習生に9月以降、本科生として入会してもらう為にどのようにアプローチするかというテーマでお話します。ポイントは大きく2つです。まず1つ目はアプローチの時期についてです。保護者へのアプローチは受講終了後ではなく、夏期講習が終わる前までに、出来れば夏期講習の中盤くらいで行うべきです。

夏期講習終了後にアプローチをかけると、アプローチの趣旨が『さぁ9月からどうしますか?』といったものになってしまい『営業感』が強く出てしまいます。営業感が強いと保護者は警戒します。で、『また困ったら電話しますね』と当たり障りのないことを言われて入会に至らず…。トホホな結末になってしまいがちです。

しかし、まだ夏期講習が終わる前であれば、塾での様子の報告で連絡をくれたんだなと、保護者もリラックスして対応してくれることでしょう。『夏期講習を受講しただけなのに丁寧な報告があり、また家での勉強の様子にも関心を持ってもらえて、すごく親切な塾よ~』と口コミに繋がることも期待できます。同じアプローチであっても、夏期講習が終わってから行うと営業感が強くなるところが、夏期講習中に行うと感謝をしてもらえる。大違いです。夏期講習中、忙しい毎日かと思いますがぜひ保護者へのアプローチをされてみてください。

ポイントの2つ目はそのアプローチの中で何を伝えるかということです。保護者の中には『夏期講習に参加すれば成績が上がるはず。だって高い授業料を払ってるんだし』と思っている人も少なくないでしょう。ただ、夏期講習は短期決戦です。これまでの復習をコンパクトに行いますが、それだけではなかなか成績は大きく上がりません。英単語をきっちり覚えることや計算力、読解力、勉強習慣など土台となる部分をしっかり改善しなければ成績は安定しません。そしてこの土台の部分の改善は時間がかかります。

このこと、つまり『夏期講習を受講しただけでは2学期の成績は安定しないよ』ということをアプローチの中でしっかり保護者に伝えるべきです。夏期講習が終わった後でこういった話を伝えるとどうしても言い訳っぽくなります。そういう意味でも夏期講習中に保護者にアプローチをすることが重要になります。

ディズニーランドに行く動機は『楽しいから』です。ディズニーランドは快楽追求型のビジネスだからです。しかし、塾は苦痛解消型のビジネスです。『楽しいから塾に入る』のではなく『必要だから塾に入る』のです。『夏期講習頑張りましたよ!すごく計算力もつきましたよ。英語も出来るようになりましたよ。で、2学期どうしますか?』では苦痛(どうして塾に通わなければいけないのか)が伝わりません。なぜ2学期も継続して塾に通うべきなのかを明確に伝えてあげることがポイントになるのです。ぜひ生徒の学習課題を明確にして保護者に伝えるようにしましょう。

『○○くんは夏期講習頑張って、□□が出来るようになりました。ただ、○○くんの学習課題は□□の次は△△と☆☆です。この点を改善することが大きく得点を伸ばす秘訣です。学習課題の克服のために9月以降も一緒に頑張りませんか?』こういった流れで対応されるといいでしょう。貴塾で夏期講習に参加された生徒たちの多くが、本科生として継続受講されることを願っております。最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

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