新着情報
小田原 健一(おだわら けんいち) <経歴> 神戸の中堅塾の個別指導部門の責任者を務める。 |
<ご挨拶>
こんにちは。兵庫県で個別指導塾のコンサルタントを行っている小田原と申します。
生徒の成績も塾の経営もその本質は変わりません。
それは正しいことを、適したやり方で、必死のパッチに頑張ること。
間違ったことをどれだけ頑張っても成果は出ませんし、やり方が適していなければ成果が出るまでに時間がかかりすぎてしまいます。
原理原則を踏まえて、また会話を大切にしながら、貴塾の課題克服に貢献できればと思っています。よろしくお願いします!
夏期講習お疲れ様でした!夏の勢いを2学期に繋げていきたいですね。
今月は口コミについてのお話です。塾はサービス業です。サービス業の特性の一つに無形性があります。物販と異なりサービスには形がないために、その特徴を消費者に伝えることが難しいという性質です。保護者はこのあたりをきちんと認識していて、塾がきれいなチラシを作っても、それがPRのための言葉であることをちゃんと知っています。
その塾がどんな塾なのかを知るためには体験などをして実際にそのサービスを受けてみなければ分からないのです。しかし『体験生募集』などと広告をうってもあまり反応は大きくないのが現状ではないでしょうか。ただ、これは生徒や保護者の気持ちを考えれば合理的な解釈ができます。生徒たちは学校という狭いコミュニティで生きています。どこかの塾に体験に行ったという情報が友達に知れ渡るかもしれません。ひょっとしたら今通っている塾の先生の耳にも入るかもしれない。体験に行ってそのままその塾に入るのならいいけど、その塾に入会せずに今通っている塾を継続するなんてことになったら何ともバツが悪い。。。
生徒にとってどこかの塾に問い合わせたり体験をしたりといった行動は、実際には私たちが考えているよりもハードルが高いのかもしれません。
そんな生徒や保護者の背中をポンッと押してくれるのが知人からもたらされる情報、つまり口コミです。『あの塾いいわよ』実際に通っている方からの言葉の破壊力は∞です!生徒を上手に集める塾は実に口コミを上手に演出されています。
では、中小塾や個人塾にとってどのような口コミの演出が効果的なのか。まずすべきことは、生徒や保護者にどんな口コミを喋ってほしいのか、その言葉を決めることです。この言葉は難しくてはいけません。専門用語を生徒や保護者は喋れません。生徒や保護者が日常的に使う言葉でなければ口コミとして広がりません。
口コミの言葉を考えることは貴塾の強みを見直す作業です。トップ校に多数合格といった輝かしい実績があれば、それが口コミの元になりますが、多くの中小塾・個人塾では実績でもって勝負するのは不利な戦いを強いられます。どの塾でも対応でき、また保護者の深いニーズにぴったりなPR要素が親身さ・丁寧さ・親切さ、こういったものではないでしょうか。実際に多くの塾がこういったスローガンを掲げ生徒指導に尽力されていることと思います。ただ、小中学生の口コミが多く広がるのは保護者のネットワークです。塾で親身に丁寧に親切に生徒に対応されていても保護者がそれを知らない限り、口コミにはのせてもらえないのです。
思春期の生徒が塾で起こったことを家でいろいろ話すかというと、まず話さないでしょう。塾の親身さ・丁寧さ・親切さといった塾の魅力は、保護者にそれを伝えない限り十分に伝わりません。非常に素晴らしい生徒対応をされているのに、そのことを保護者に伝える仕組みがない…。で、口コミが起こらず新規生徒募集に苦戦されている。そんな塾が少なくないように思います。ぜひ保護者とのコンタクトをコンスタントに実行してください。月に1度は短い時間でもいいので保護者と会話ができるようにしたいところです。このテーマは次月も引き続きお伝えします。最後まで読んで頂き、ありがとうございました!