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小田原健一先生の情熱の個別セミナー7

小田原 健一(おだわら けんいち)
<経歴> 

神戸の中堅塾の個別指導部門の責任者を務める。
生徒数を18名から281名まで伸ばす。
不振校舎の業績改善においては、年度当初69人の生徒を半年で181人まで回復。
2013年、個別指導塾コンサルタントoffice lokki(オフィスロッキ)を設立。


<ご挨拶>

こんにちは。兵庫県で個別指導塾のコンサルタントを行っている小田原と申します。
生徒の成績も塾の経営もその本質は変わりません。
それは正しいことを、適したやり方で、必死のパッチに頑張ること。
間違ったことをどれだけ頑張っても成果は出ませんし、やり方が適していなければ成果が出るまでに時間がかかりすぎてしまいます。
原理原則を踏まえて、また会話を大切にしながら、貴塾の課題克服に貢献できればと思っています。よろしくお願いします!

遅刻撲滅キャンペーン!

先月のコラムで規範についてお伝えしました。塾の規範が維持されているかどうかが顕著に表れるのが生徒の遅刻の状況です。規範がしっかり効いているな~と感じられる塾では、遅刻する生徒がほとんどいません。仮に遅刻があっても、事前に連絡が入っていて、その生徒は申し訳ない表情で入室してきます。先生は遅刻の理由を確認し、それが本人の怠惰によるものであれば、その場で注意をしています。

一方、規範が崩れている塾でありがちな光景はこんな感じです。授業開始後、数分経ってから生徒がぞろぞろと入ってくる。生徒は特に申し訳なさそうな態度を取るわけでもなく、中にはお喋りしながら入室する生徒もいる。先生はそのことにあまり触れず、生徒はだらっと席に着いて、のんびりとテキストやノートを机の上に出す… 授業の雰囲気が緩んでしまい、良くない状況です。

遅刻をしてはいけない理由をじっくり生徒に伝えることが大事です。『授業が中断するから』『教えてもらう時間が短くなるから』様々な理由があると思いますが、反抗期の生徒は実に屁理屈を駆使して反論してきます(笑) 面と向かっては言ってこない生徒も心の中ではこんな風に感じているかもしれません。『授業が中断するから』に対しては『じゃぁ静かに入ってくればいいんでしょ!』 『教えてもらう時間が短くなる』については『別にお金を返してくれっていってるんじゃないからいいでしょ!』 何とも、あー言えば、こー言う状態です(笑)

私が考える遅刻してはいけない理由は至ってシンプルです。『それが約束だから』です。

例えば部活の遠征でどうしても授業開始時刻の7時に間に合うのが難しく、来るのが7時半になることを塾が事前に保護者から聞いている状況で、生徒が7時半に来塾したのであればOKです。約束通りだからです。しかし、何の連絡もないまま3分遅れることは指導すべき。ここのメリハリをしっかりつけることがポイントです。特に3分以内の遅刻は気持ちの緩みの表れであることが多いですので、早めの対応が求められます。

遅刻しないように行動すること。そのうえでどうしても遅刻する場合は必ず塾に電話をすること。そして1分でも早く塾に来ること。友達と待ち合わせて塾に行こうとしていたら、その友達が待ち合わせに遅れたので、待っていたら自分も一緒に遅刻した。完全にアウトです。何もそこまで厳しくしなくても…とお感じの先生もおられることかと思います。ただ、規範は小さな見逃しからゆっくりと崩れていきます。遅刻した生徒に先生がどう対応するかは、他の生徒もじっくり見ています。『塾の先生は親身に相談に乗ってくれて優しいけど、ルールを破ることについては厳しい』そう生徒に感じてもらうために、生徒の遅刻にどう対応するかは重要なのです。何だか授業が締まらないなとお感じであれば、ぜひ遅刻撲滅キャンペーン、お勧めです!

ちなみに、私は現場時代、生徒本人から遅刻や欠席の電話連絡があったときは、必ずその日のうちに保護者にお電話して、状況を確認していました。予定通りの時刻に家を出て、友達と待ち合わせてペチャペチャ喋り、適当な時間にさも部活が遅くなったような顔をして塾に来る。で、私は生徒に涼しい顔で言います。『あれ?お母さんに電話したら1時間も前に家を出たって言ってたけど。』 原稿を書きながら、蒼ざめて変な汗をかいている昔の生徒達の表情を懐かしく思い出しています(笑) 最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

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