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小笠原先生の
「明日の空(Tomorrow’s sky)に向かって」12

小笠原先生のコラム

小笠原先生 小笠原 隆政(おがさわら たかまさ) <プロフィール>
塾ミシガン高知 代表
・1985年 米国ミシガン大学の語学理論を用いた英語・英会話教室を開設
不変の語学理論(聴・話・読・書)の応用実践教育を展開
学習時間が自由に選べてキャンセル、変更が自由にできるチケット制を導入
・2004年 英語教室では大変成果があがり、多くの方に切望されていた総合塾に改編
パソコン教材も導入し、他の科目も語学理論に沿って立体的に応用指導
・2015年 教室創立30周年名大SKY連載コラム「明日の空に向かって」の執筆開始
教室が英語の四技能を測れるCBT検定の「GTEC」検定会場に認定される
大きな塾よりは自分の目の届く範囲での直接指導塾にこだわって経営している

先日高校時代の同級生から
「高知へ帰ってきて友人と飲んでいるから飲みに来ないか」と連絡がありました。
久しぶりでもありお互いの変化には触れずに、楽しい時間を持っていましたら、
ある方が、子どもが海外にいるから英語が話せる私がうらやましいとのことでした。
確かに英語が通じる海外に行ったとき、英語が話せれば大変便利です。
たとえ話せなくても数字の言い方を知っていれば、買い物やレストランなどで役立ちます。
ですからどのような事を勉強すれば英語が話せるようになるのだろうかと聞かれたのです。
英会話をメインで教えていた時よく主婦の方などから聞かれたことですが、
人によって大変むつかしい問題です。

 

まず、外国に行くとかいう目的がないと続きません。
ある人からは
「道を歩いていて見知らぬ外人さんに道を聞かれたときに、
さらっと流暢な英語でその行き先を教える事ができたらよいと思います・・・。」
との話を聞きました。
たぶんその時その方の友人などもいて英語をさりげなく使う事で、
教養あふれるお友達として見られたいのだろうと想像して聞いていました。
「それなら日ごろから相手の言っている事がまずわかるように、
聴く訓練から始めましょう・・・」とお話しすると、その方は
「聴くことよりも話がしたいのです。外国人の先生いらっしゃいますか?」
と聞かれて
「非常勤ですがいます。
でも初心者の方が時間数千円も払って個人レッスンするのはもったいないでしょう、
英語のわからない人が英語で英語の授業を受けてもあまりわからないかもしれませんから・・・」と諭してもやはり外国人の先生に習いたがるのです。

 

後に体験授業で外国人の授業を受けましたが、
半ば日本語でのサロンのような授業を楽しんでおられました。
「どうですか?」と聞くと、
「基礎が大切ですね。先生の言われるようにある程度英語が分かるようになって、
外国人の先生にはその先生しか習えない事を学ぶことが大切だと分かりました。」
それで基本を私が日本語で教えて何か目標があれば良いとの私のアドバイスで、
英語検定3級を挑戦されました。
学生が勉強するような英検の勉強ではなくて、
教本の内容を英会話教材として指導して発音まで教えたのです。
なぜなら私は英検3級レベルの英語が聴けて話せて読んで書ければ、
海外旅行など心配いらないとの確信があるからです。
半年後難なく1次も合格し面接試験では大変褒められたようです。
それから海外旅行に一人で参加されるようになりました。
私はその方に
「英語はある程度でき始めると習うよりは自分で勉強して、
実践で身に付けていかれる方が勉強になりますよ。」
とお薦めしてその勉強法も伝授しました。
その方もこつこつラジオ英語講座などで勉強を始められたのです。
最後の授業の時に
「先生の言われる
{英語と英会話は違うけれど最後は同じ}の意味が最近分かってきました・・・。」
と話していただきました。

 

今は塾の形態でまずは成績UPと進学を目標にしていますが、
もうしばらくしたら先に述べたような教室もまた始められたら良いかなとも思います。
知らない外国人に英語で道を聞かれてさらっと英語で受け答えができるようになるには、
やはりある程度の勉強時間が必要だという事ですね。

「英会話 あなたを知的に飾ります。」20年前のミシガン英語教室のキャッチコピーです。

To be continued・・・

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