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小笠原 隆政(おがさわら たかまさ) <プロフィール> 塾ミシガン高知 代表 ・1985年 米国ミシガン大学の語学理論を用いた英語・英会話教室を開設 不変の語学理論(聴・話・読・書)の応用実践教育を展開 学習時間が自由に選べてキャンセル、変更が自由にできるチケット制を導入 ・2004年 英語教室では大変成果があがり、多くの方に切望されていた総合塾に改編 パソコン教材も導入し、他の科目も語学理論に沿って立体的に応用指導 ・2015年 教室創立30周年名大SKY連載コラム「明日の空に向かって」の執筆開始 教室が英語の四技能を測れるCBT検定の「GTEC」検定会場に認定される 大きな塾よりは自分の目の届く範囲での直接指導塾にこだわって経営している |
{文部科学省によると、全国の公立中学・高校の英語教員で英検準1級以上に相当する資格を持っているのは、
2014年度調査では中学で28.8%、高校で55.4%だった。
17年度までに中学50%、高校75%にするという目標からかけ離れているのが実態で、
文科省幹部は
「日本の子供は学校で何年も英語を習うのに、使える英語がなかなか身につかない」と認める。}
という記事を見て「現場の英語の先生は大変だな・・・」と思ってしまいました。
そのニュースを読むと、
「英検準1級を持っていたら即先生採用になる。」とも取れなくもありませんが、
先生の仕事は学習指導だけではありません。
特に中学生の場合、
時間的にはクラスやクラブ活動にあてている時間の方が、ずっと多いと思います。
たとえ英語力がすごい教員が現場にいたとしても、
「あの先生の英語力は高く教務的には評価できるが、
学級経営や生徒指導、保護者対応がまったくできていない。」などの烙印を押されると、
その先生としての評価は英語能力とは別に大変低いものになってしまうのです。
仮に中学校に、
アメリカの大学のMBAでも持っている高度な英語力を持った人が先生に赴任したとしても、
彼の英語力の1割も授業や生徒には利用できないでしょう。
その先生が中1の初めて英語を学ぶ生徒を持たされたら、
結局は彼の才能は今の現状なら100%潰されてしまうでしょう。
つまり英検能力などで教える力や先生としての資質などが判断できるものではないのです。
文科省が望む「使える英語」を生徒に教えたければ「使える英語」が身につくように、
英語の授業を根本から変える必要があります。
今の英語教育は、
「使えてさらに文法的に完全な英語」を求めているから両方ダメになっているわけですから、
まずは文法なしに保育園の子どもが日本語を学校に行かずに覚え、
何も困らず話せて使える日本語を話すようなやり方で教育する必要があることが、
必須条件なのです。
例えば中1の英語の授業時はひたすら聴かせて中2ではひたすら話させて、
中3でひたすら読ませて書かせる、くらいの抜本的な英語教育改革をしなければ、
日本の子どもが英語が使えるようにはならないのです。
それで一応話せるようになってから、その子供たちのニーズに応じて、
高校で英語の種類を選べるようにすればいいのです。
でも使える言語を学ぶには「聴→話→読→書」の言語理論しかありません!
あと20年くらい合計50年同じ事を私は叫びつづけているかもしれませんが、
いつか私のこの文章を読んだ、その頃の若者が正しく理解し、
実践してくれることを私は夢見ています。
To be continued・・・