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小笠原先生の
「明日の空(Tomorrow’s sky)に向かって」34

小笠原先生のコラム

小笠原先生 小笠原 隆政(おがさわら たかまさ) <プロフィール>
塾ミシガン高知 代表
・1985年 米国ミシガン大学の語学理論を用いた英語・英会話教室を開設
不変の語学理論(聴・話・読・書)の応用実践教育を展開
学習時間が自由に選べてキャンセル、変更が自由にできるチケット制を導入
・2004年 英語教室では大変成果があがり、多くの方に切望されていた総合塾に改編
パソコン教材も導入し、他の科目も語学理論に沿って立体的に応用指導
・2015年 教室創立30周年名大SKY連載コラム「明日の空に向かって」の執筆開始
教室が英語の四技能を測れるCBT検定の「GTEC」検定会場に認定される
大きな塾よりは自分の目の届く範囲での直接指導塾にこだわって経営している

12月は英語でDecemberと綴ります。英語を習い始めてわずか数か月で、この長い綴りの単語を中1生は覚えるわけですが、当然他の月の綴りも覚えなければなりません。月が出てくる前は曜日があり季節もあります。なかなか生徒が英単語を覚えないので苦労している、という塾長のお話を私は耳にしますが、今回は私の専門の英語に関して、教務的なお話をしようと思います。私も英語専門でやっていた頃はそこそこ英単語力はありましたが、総合塾にしてからは、やはり未知の分野を学習し教えなければならないので、英語の学習に関しては、ほとんど時間を使えなくなりました。さもそれまでに貯めた貯金を切り崩して教えていくようにさえ感じて、寂しい思いをしたものでしたが、逆に数学などが分かり始めると、また新たな喜びが感じられたのです。数学は面白いです!本当によくできていて例外がないのです。詳しく突き詰めれば多々あるでしょうが、私の今のレベルではありません。

 

しかし、英語は無限で例外だらけです。なんで主語が三人称単数で現在形の動詞の場合、sやesが付くのでしょう?塾生になんでs?と聞かれて、何人の塾の先生が聞かれた質問の答えられるでしょうか、ほとんど「決まりだから覚えなさい。」で済ましてしまうでしょう。ですから私はアメリカで英語を学んできた時に、教授にこの問題を聞いたのです。

 

教授は英語の歴史的背景をラテン語やフランス語から説明を始めましたが、その素養が無い私には英語での説明が、ほとんどわかりませんでした。それで私は聞きたい理由をなぜsなのかという事に変えたのです。そしたら教授はs以外だったら単語に引っ付いた時発音がしにくいからだろうと、笑いながら話して講義は終わりました。子音の破裂音もしくは無声音でないと、付け加えた時に単語が大変発音しにくくなりますから、pでもtでもkでもないsが残ったのだと、自分で解釈したのでした。日本語でも1本2本3本は同じ本でもポン、ホン、ボンと読み方が変わります。これはただ言いにくいからこうなったと国語の先生に聞いた事を思い出し、英語で三単現Sを教える時はこの話を一緒にしています。

 

英語は発音に関しても使う音域が日本語よりは格段に広いですから、英語の破裂音や無声音は日本人の我々には聞こえにくいわけです。RとLの発音がむつかしいという先生は、その正確な発音法を知らないだけでしょうから、その発音の要領の違い知れば簡単にできます。英語のネイティーブにogasawaraとogasawalaを発音させてみてください。rとlの発音の違いが簡単にわかります。

 

バックオーライと言いますがあれはバックオールライツなのです。クもツも無声音で息の音ですから、聞こえにくいのです。でもそれが分かっていればクとツを息で言うようにすれば、ずっと英語は通じるようになります。

 

中学英語ではそんなに高いレベルは必要はありませんが、きれいに発音できれば生徒の授業態度が変わるのは事実ですから、まずは生徒も認めるきれいな発音ができる練習をされてみませんか! 

 

To be continued・・・

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