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小笠原先生の
「明日の空(Tomorrow’s sky)に向かって」37

2018年 3月 2日

小笠原先生のコラム

小笠原先生 小笠原 隆政(おがさわら たかまさ) <プロフィール>
塾ミシガン高知 代表
・1985年 米国ミシガン大学の語学理論を用いた英語・英会話教室を開設
不変の語学理論(聴・話・読・書)の応用実践教育を展開
学習時間が自由に選べてキャンセル、変更が自由にできるチケット制を導入
・2004年 英語教室では大変成果があがり、多くの方に切望されていた総合塾に改編
パソコン教材も導入し、他の科目も語学理論に沿って立体的に応用指導
・2015年 教室創立30周年名大SKY連載コラム「明日の空に向かって」の執筆開始
教室が英語の四技能を測れるCBT検定の「GTEC」検定会場に認定される
大きな塾よりは自分の目の届く範囲での直接指導塾にこだわって経営している
早いものでもう3月です。
高知県では私学の高校入試は終わり、今年は3月5、6日が公立高校の入学試験日です。
合格発表は3月14日ですが私の塾はチケット制ですから、合格が決まっても学習チケットを買い足して多くの中3生が、入学まで高校での準備学習を始めます。
まずは高校合格が先ですが、私は常に保護者や生徒たちには「入学試験合格はこれからの勉強の始まりだからゆっくりしたい気持ちもわかるが、これからのスタートダッシュでかなり高校の学習が決まってくるから急ぐことはないけれど、今までこの塾で身につけた自分で勉強する習慣を高校生になっても続けてゆこう!」と励ましています。
毎日遅くまである厳しい運動部のクラブ活動を始める生徒もいますから、塾にはまず来られませんが、入試前も塾漬けにさせず、自分で計画を立てて勉強できる方法を学ばせていますので、高校に入ってからもコツコツ自分で勉強できるのです。

 

しかし高校生から来る生徒は、最初はやはり自分での勉強方法を知らない生徒が多いです。
小・中学生指導の塾はたくさんありますが、とにかく高校入試合格を目標にしていますから、長い時間塾でしか勉強しない癖がついていて、自宅でほとんど勉強しないというより、できないようなのです。ですから当塾では高校生には極力塾の時間は短くさせています。
でも塾によっては自習室完備を売り文句にしているところもありますね、生徒や親にしてみれば自習と言っても塾でやるわけですから、分からないことがあればいつでも聞けて教えてもらえるように思っているかもしれませんが、塾の時間は他の生徒の授業を先生は見ているわけですから、まず聞ける時間はありませんし、先生も無料ですから自習室の生徒には、たぶん教えないでしょう。
そしてその自習室も、塾が閉まっている時間や曜日は利用できませんから、結局は一番長く居る自宅で、自分の意思で自発的に勉強ができるような訓練をさせておかないと、いつまでたっても自分で勉強できる生徒にはならないわけです。
でも少しずつその習慣を続けることで、みなさん自分の意思で勉強できるようになり、大学の推薦入試で合格できるレベルに達するのです。

 

でもこの考えには異論のある先生もおられるかもしれませんが、中学生でも普通の子なら塾の時間を極力少なくして、要点をしっかり学ぶ学習法を覚えれば、ほとんどの生徒は自分で勉強に取り組むようになれます。
すると「塾の学習時間を少なくすれば、塾が儲からないではないか・・・」という塾経営者の意見も聞こえてきそうですが、一人の時間を多く取っての経営は、もしその生徒が退塾した時には大きな減収になりかねないですから、各個人の時間を少なくして自宅での勉強方法を身に付けさせる方が、生徒も成長しますし保護者も喜び塾の評価も高まります。
さらにより多くの生徒に指導ができるようになりますから、経営はより安定するのです。そしてeduplus+を導入してさらにこの学習法が、すべての生徒に大変やりやすくなりました。

 

「塾は各生徒にあった勉強や勉強法を教える所であって、勉強させる所ではないのです。目先の儲けを生徒に求めてはいけません。」私の塾経営の持論です。

 

To be continued・・・

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