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小笠原先生の
「明日の空(Tomorrow’s sky)に向かって」6

小笠原先生のコラム

小笠原先生 小笠原 隆政(おがさわら たかまさ) <プロフィール>
塾ミシガン高知 代表
・1985年 米国ミシガン大学の語学理論を用いた英語・英会話教室を開設
不変の語学理論(聴・話・読・書)の応用実践教育を展開
学習時間が自由に選べてキャンセル、変更が自由にできるチケット制を導入
・2004年 英語教室では大変成果があがり、多くの方に切望されていた総合塾に改編
パソコン教材も導入し、他の科目も語学理論に沿って立体的に応用指導
・2015年 教室創立30周年名大SKY連載コラム「明日の空に向かって」の執筆開始
教室が英語の四技能を測れるCBT検定の「GTEC」検定会場に認定される
大きな塾よりは自分の目の届く範囲での直接指導塾にこだわって経営している

 

時々話題になるニュースに、小学生の下級生が数学検定で高校生程度の数学検定に合格したとか、上級英語検定に合格したなどの話を聞きます。
「天才」
として話題になるのですが、その検定合格に関してはただ年齢が
低いから話題になっているだけで、高校生だったらちょっとできる普通の人なのです。

 

小学生の低学年でこれだけできると言うことは、このままいけば中学生ではさらに上の資格を取り高校ではさらに上を取れる人材になるだろうし、
将来は数学界において歴史的な功績を残すかもしれないとの、
親や周りは「幻想」を抱いてしまうからにほかなりません。

英語に関しても小さいころから英語に親しむのは悪いとは言いませんが、
「なぜ小さいころから学ばせるのか」
と言う事をはっきりさせておかないと、
結果として成功とは言い難いものになってしまいがちです。
英語を教えると子どもはすぐに英語を口ずさみ始めます。
それを見て親は

 

「我が子は英語の天才だ!」

 

と思いこみます。
でも覚えやすいと言うことはその状況から離れると、
忘れやすいと言う事の裏返しである事を親はあまり考えません。
ですから我が子に小さいころから英語を学ばせたなら、高校卒業するまで続ける事です。
会話もそうですが読み書きもしっかりやらせれば、
学校の英語の成績も入試対策も心配いらないでしょうが、
実際は5歳から5年間やらせたからと4年生くらいになりますと、
中学入試の塾に行かせ始め、英語教室は当然辞める事になります。
そして頑張って進学有名中学にそのお子さんは入ります。
でも英語の成績がいまいちだったりすると、

 

「小学生の入る前から5年間も英語教室に通わせたのに…なぜ?」

 

とお母さんは思ってしまいます。
でも一方で英語も良く分かり発音も流暢な子どもも存在します。
その子は受験塾に行きながらさらに、
英語塾へもそれまでの英語を忘れないために通っていたのです。
でも学校の英語はそれから頑張れば取り戻せます。
ですから私は

 

「英語を小学生で習わせたいのなら小学5~6年生から始めて、
そこで習った英語が中学で無駄にならないようにしましょう!」

 

と提案しています。
でも経済的にも進学塾と英語塾に行かせるのは大変だとは思いますが、
マスコミも小さいころから始めるのを勧めますね。

話しを戻しましょう。
「なんで日本語も満足に話せない小さな子どもに英語を親は学ばせたいか?」
それは学生時代英語で苦労してもらいたくないのと、
大人になって英会話ができる人になってほしいからなのです。
だったら今我が子にどうすればよいかは、賢母なお母さんなら以上の話からお分かりしょう。

小さい頃からでも語学など頭で覚えた事はすぐ忘れますが、
スポーツや芸術など体で覚えた事は頭では忘れても体が覚えていますから、将来役立ちます。
そして大成させたいのならとにかく楽しく続けさせる事です。

To be continued…

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