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小田原 健一(おだわら けんいち) <経歴> 神戸の中堅塾の個別指導部門の責任者を務める。 |
<ご挨拶>
こんにちは。兵庫県で個別指導塾のコンサルタントを行っている小田原と申します。
生徒の成績も塾の経営もその本質は変わりません。
それは正しいことを、適したやり方で、必死のパッチに頑張ること。
間違ったことをどれだけ頑張っても成果は出ませんし、やり方が適していなければ成果が出るまでに時間がかかりすぎてしまいます。
原理原則を踏まえて、また会話を大切にしながら、貴塾の課題克服に貢献できればと思っています。よろしくお願いします!
時代が大きく変わります。昭和は気付けば2時代も前になっちゃいました。令和生まれのこれからの子ども達からすると、『昭和生まれ』って僕たちが明治の人を見ているような感覚になるのでしょうか!? 化石になってしまわないように、張り切って頑張っていきます(笑)
個別指導や自立型指導の運営では『講師と生徒とのコミュニケーション』が肝になります。なかなか計画通りに学習は進みません。難しい単元で行き詰ってしまったり、部活動が忙しくて家庭学習が疎かになったり、日々の指導においては色々なことが起こります。ちょっとした生徒のつまずきに対して、現状を確認し、時に優しく、時に厳しく方向を修正してあげるのが講師の役割です。
中には『渡しているテキストのレベルが生徒に合っていないので適した教材に変更して欲しい』とか『1週間の宿題量が少なすぎるので、もう1冊テキストを渡して欲しい』といったリクエストを講師から塾長先生に持ってくることもあるでしょう。塾長先生に相談を持ってくる講師が多くいる塾は活気付いている証です。
ただ、1つ注意が必要です。それは講師からのリクエスト内容は、『塾長先生が判断して決める』ということです。講師のリクエストを吟味もせずに『君の思う通りでいいよ~』と話を進めるべきではありません。塾長先生と講師との関係は、塾長先生が『何を勉強するかを決定』し、講師は『どうやって定着させるかをを考えて生徒を支援』する関係、言ってみれば、塾長先生がwhat(何を)担当で、講師はhow(どうやって)担当です。
しかし、個別指導や自立型指導は無学年・全教科方式で運営されていることが多く、一般的に塾長先生の守備領域はかなり広いものになります。高校生まで受け入れている塾なら尚更のことでしょう。『高校物理は全然分からないんだ。だから工学部の現役大学生の〇〇先生に全部任せてるんだよ』こんな声を時々聞きますが、要注意信号が光っています。カリキュラムは塾長先生が決める形を取らないと運営は上手く行きません。塾長先生が自信がない科目等は講師に相談しても構いませんが、それでも丸投げはすべきではありません。
講師にカリキュラムを丸投げするとこんな状況に陥ってしまいます。
● 保護者面談で保護者の信頼を得られるような具体的な報告や今後の計画が話せなくなってしまう。
● 後になって塾長先生が、講師が考えている授業計画に違和感を感じても、最初に全部任せてしまったものだから今更言い出しにくくなってしまう。
● その講師の欠勤や退職等があった際、引継ぎが上手くいかず、塾長先生が具体的な状況を掴んでいないようなことが起こってしまう。後任の講師に『今までとやり方が違う~』といったクレームが入る懸念。
● 塾長先生と講師とのパワーバランスが崩れて、塾長先生がリーダーシップを取りにくくなってしまう。
● 他の講師から『その講師を特別扱いしているのではないか』『講師に公平な対応をしてくれていないのではないか』といったクレームが生まれてしまう。
講師が色んなアイデアを出してくれることには最大限感謝しつつも、全てを丸投げするのではなく、適切なリーダーシップを発揮しながら運営することで、講師も『塾長先生はちゃんと自分を見てくれているんだ』と安心し、さらに指導に力が入ることでしょう。最後までお読み頂き、ありがとうございました!