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小田原健一先生の情熱の個別セミナー33

小田原 健一(おだわら けんいち)
<経歴> 

神戸の中堅塾の個別指導部門の責任者を務める。
生徒数を18名から281名まで伸ばす。
不振校舎の業績改善においては、年度当初69人の生徒を半年で181人まで回復。
2013年、個別指導塾コンサルタントoffice lokki(オフィスロッキ)を設立。


<ご挨拶>

こんにちは。兵庫県で個別指導塾のコンサルタントを行っている小田原と申します。
生徒の成績も塾の経営もその本質は変わりません。
それは正しいことを、適したやり方で、必死のパッチに頑張ること。
間違ったことをどれだけ頑張っても成果は出ませんし、やり方が適していなければ成果が出るまでに時間がかかりすぎてしまいます。
原理原則を踏まえて、また会話を大切にしながら、貴塾の課題克服に貢献できればと思っています。よろしくお願いします!

小田原健一先生の情熱の個別セミナー33
201907 新人講師の初回勤務では他の講師とのコミュニケーションをサポート!

恋の節目は3のつくタイミングでやって来るそうです(おじさんが恋を語るな!と叱られそうですが。笑)。付き合って3日。ノリで交際を始めたけど冷静になって考えたら、ちょっと違うのかも…と感じる。相手の目に見える言動から違和感を感じてしまう3週間目。相手の考え方や価値観に触れるにつれ、自分の求めていたものと違い気持ちが覚めてくる3か月目。マンネリが進み、飽きてくる3年目。他の恋愛がしたくなる。そういえば『3年目の浮気』なんて歌もありました(笑)
 

講師のマネジメントにおいても、この原則があてはまるように思います。ここのところ、講師確保が全国的に大きな課題になってます。募集をしても優秀な講師が集まらない。そんな背景もあって、採用が決まると塾長先生は『何とか、不足していた講師数を確保できた』と、ホッとしがちです。ただ、せっかく採用出来ても短期間で辞めたり、モチベーションが低いままといった状況では、当初の目的は達成できません。講師確保の為には『集める努力』に加えて『辞めさせない努力』『意欲を喚起する努力』も重要なのです。今回は採用3日目の壁についてお伝えします。

 

採用後3日目、最初の勤務日です。初日の対応は非常に大切で、ここを間違うとなかなか後から取り返せません。講師は『上手くやっていけるかな』と不安な気持ちでやって来ることでしょう『上手くやっていく』とは、『この職場のスタッフの皆さんと良好な人間関係が築けるか』ということです。疎外感を感じて初日に塾を後にするのか、それとも笑顔で元気に帰るのか、大きな分かれ道です。
 

塾長先生は『まぁ今日は初日だし、徐々に慣れていけばいいだろう』と楽観的。でも講師は『なんだか、この塾は自分には合わないな…』。そして翌日『辞めます』の電話が…。塾長先生は『なんだよ、最近の若い子は、何を考えているのか分からないよ!!』。しかし、厳しいようですが悪いのはその講師ではなく、初日の対応を間違った塾サイドです。講師から『辞めたい』と申し出があったら、生徒と同様にその原因を掘り下げて、対応を改善していくことが講師数確保の為には重要になってくるのです。
 

では、3日目に講師が辞めないためにどうすれば良いか。ポイントは初日に他の講師とのコミュニケーションが円滑に回るよう塾長先生がサポートをすることです。例えば講師Aが新しく入ってきたとします。講師B、C、Dが今日の授業を担当しています。授業終了後、Aとフィーリングが合いそうな講師を選んで塾長先生も交えて5分間立ち話をしてください。Aが内向的な女性、Bは体育会ゴリゴリの男性、Cは絵が趣味の女性、Dはイケイケのお洒落系の女性だったら、A、C、塾長先生の3人で立ち話をするようなイメージです。新人講師に既存の講師を紹介する形で自然な雰囲気で会話をスタートさせると良いでしょう。
 

そして塾長先生は講師AとCの共通話題を探ります。例えば塾長先生が『休みの日は何してるの?』、A『カフェに行くのが好きです』、C『私も好き~』なんて会話を作ります。共通話題が出来たら、塾長先生はゆっくり会話からフェードアウト。共通話題をきっかけに講師同士で会話が成立するよう、そのサポートをするのです。初日を笑顔で帰ってもらうのは生徒も講師も同じです。『ここなら安心して働けそう』そんな気持ちで初日を終えられるよう、配慮を心がけましょう。次月は3週間、3か月の壁についてお伝えします。
 

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

 

 

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