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小田原健一先生の情熱の個別セミナー36

小田原 健一(おだわら けんいち)
<経歴> 

神戸の中堅塾の個別指導部門の責任者を務める。
生徒数を18名から281名まで伸ばす。
不振校舎の業績改善においては、年度当初69人の生徒を半年で181人まで回復。
2013年、個別指導塾コンサルタントoffice lokki(オフィスロッキ)を設立。


<ご挨拶>

こんにちは。兵庫県で個別指導塾のコンサルタントを行っている小田原と申します。
生徒の成績も塾の経営もその本質は変わりません。
それは正しいことを、適したやり方で、必死のパッチに頑張ること。
間違ったことをどれだけ頑張っても成果は出ませんし、やり方が適していなければ成果が出るまでに時間がかかりすぎてしまいます。
原理原則を踏まえて、また会話を大切にしながら、貴塾の課題克服に貢献できればと思っています。よろしくお願いします!

小田原健一先生の情熱の個別セミナー36
201910 講師採用後3年目の壁① 年度切替時の退職を防止する!

ラグビー日本代表の大活躍に日本じゅうが元気を貰っています。100kgを超える海外の巨漢に正面からぶつかっていき、組織的な動きで相手の攻撃を抑え、スピーディーなパス回しでトライを重ねる。その精神と取り組み方は仕事にも応用できることが沢山ありそうです。

 

さて、今月も講師マネジメントについて、3年目の壁についてお伝えします。ここでのポイントは2つ。①年度切替時の退職を防止する、②最優秀講師を社員としてリクルートする、です。1つずつ見ていきましょう。

 

①年度切替時の退職防止についてです。3月に中3生を送り出して中にはホッと一息、来年は別のアルバイトやサークル活動に力を入れようと考える講師も出てきます。『積極的に塾講師を辞めたい理由はないんだけど、何となくマンネリしちゃって。。。』このマンネリ感が非常に危ない。塾講師の中には仕事に『飽き』を感じる人が一定割合います。『中3生に入試問題等、難しい問題の指導をして第一志望合格に喜び、そしてまた正負の数の指導か…』中には『振り出しに戻る』感を持つ人もいるでしょう。で、辞めたくなる。

 

大学4年生の先輩は春に退職(卒業)を迎え、送別会が実施されます。その中で『僕も先輩と一緒に辞めようかな。。。辞めるとしたらこのタイミングだよな。。。』連鎖退職が起こりやすいのも春です。新年度に向けて生徒を増やそうとしている時に、何人もの講師から退職の相談が出ると大変です。講師数を確保しておくことは塾経営において超重要案件なのです。

 

対策は、コラムの中で何度も書いてきた講師面談の充実です。退職の申し出があってから慌てて面談をするのではなく、年内(11~12月)には行いたいところです。

 

面談では講師が困っていることを解決するとともに、その講師への日ごろの感謝を伝え、塾の中で今後担ってほしい役割を具体的に伝えます。塾でこれからも働くことが、その講師にとってどんな意味があるのか、その講師の成長にとってどう役立つのか、将来その講師が社会人になった時に塾での仕事がどう生かせるのか、こういったことをしっかりと伝えて、理解してもらうことがポイントです。

 

講師は『塾の為』には頑張ってくれません。『生徒の為』には頑張ってくれますが、春はその気持ちに一段落つきやすいタイミングです。ただ、講師は『自分の為』であればとことん頑張れるのです。講師自身にとって来年1年間塾で働くことがどういう意味なのかということを伝えてあげることが重要なのです。

 

テクニック的な退職防止策を1点お伝えします。講師退職金制度を作り、大学卒業まで(主婦や社会人の場合は4年程度)働いてくれた人に、勤務年数に応じて退職金を支払います。今辞めると退職金はないけど、もう1年頑張ったら退職金があるよ♪というように話を持っていくのです。ある程度、講師がテンションが上がる金額を提示するのがポイントです。講師が退職してから新しい人を募集・採用・研修するコストを考えれば、充分に採算が合います。

 

②の最優秀講師の社員リクルートは次月お伝えします。最後までお読みいただきありがとうございました!

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