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2022年12月号 小笠原先生の「明日の空(Tomorrow’s sky)に向かって」97

小笠原先生のコラム

小笠原先生 小笠原 隆政(おがさわら たかまさ) <プロフィール>
塾ミシガン高知 代表
・1985年 米国ミシガン大学の語学理論を用いた英語・英会話教室を開設
不変の語学理論(聴・話・読・書)の応用実践教育を展開
学習時間が自由に選べてキャンセル、変更が自由にできるチケット制を導入
・2004年 英語教室では大変成果があがり、多くの方に切望されていた総合塾に改編
パソコン教材も導入し、他の科目も語学理論に沿って立体的に応用指導
・2015年 教室創立30周年名大SKY連載コラム「明日の空に向かって」の執筆開始
教室が英語の四技能を測れるCBT検定の「GTEC」検定会場に認定される
大きな塾よりは自分の目の届く範囲での直接指導塾にこだわって経営している

 

今日は11月30日、私は翌月1日にはこのコラムを更新する日程でずっと書き続けてきた。本来ならば11月の25日くらいには12月号のコラム原稿を書き上げて、コラム担当の方に渡さなければならないが、今月は公私ともに忙しくコラムの原稿の仕上がりが、すっかり遅くなってしまったのである。だから12月号のコラム掲載が若干遅くなることをご容赦願いたい。

期末試験が終わり受験生は本格的に高校受験、大学受験に向かってラストスパートに向かうのであるが、今年は全く予想だにしない受験生の親の反応に、永年やっている私もお手上げ状態である。例年は夏の面談そして冬の面談で、受験生は受験校を絞ってゆくのであるが、今年はその面談を受けない保護者がいるのだ。

母親が忙しいわけでもないと思うが、生徒に聞くと『あまりよい事を学校でも言われないから、来たくないのだと思う』との事であった。「確かに成績では苦労しているが、クラブ活動はなかなか頑張っており私立はもちろん公立高校でも、スポーツ科には十分行ける学力もある生徒であるから、まずはそちらを考えたらどうか」と以前から話をするのだが、そのスポーツ科推薦の月に親はそれを拒否して「普通科を受験させたい」との一点張りだった。それでも行けるレベルの学校なら私も反対はしないだろうし、しっかり受験指導もするだろうが到底無理なレベルの高校を受験させるといい「今のままで無理なら親の田舎の定員割れの高校へ二次募集で行かせるから、心配しないでほしい」というのである。

親は多感な思春期の子が高校受験に失敗することが、どれだけ心の傷になるのかが分かっていないのではと感じ「それならその田舎の高校を最初から第一志望に考えたらどうか」とも話したが、とにかく受験させなければ合否は分からないからと、こちらの話など馬耳東風なのである。そしたら冬期講座もしっかり受けさせるだろうかと思っていたら、学校で補習があるからそちらを考えているというのであった。

塾の指導で日ごろの学習指導に次いで受験指導、志望校指導は大変重要な事項だ。もう40年もやっているからほぼ塾生に合う地元高校は分かるから、その指導が学校の先生より具体的で実際の高校生活まで知っているから、それに基づいた指導をしているからこそ、今まで実績を上げ生徒を集めてきたが、私の指導を聞かない保護者が現れてきた昨今、気持ちはどうしても素直に私の指導に従ってくれる生徒に、向いてしまうのである。

本来ならこのコラムで私がこんなお悩み相談に乗るべきだが、分からない親の気持ちは私にもわからない現実に、ただじっと震えながら耐えている私なのである。

To be continued・・・・

 

(追伸)しばらくの間「投稿BOX」を「お悩み相談BOX」に変更したいとおもいます。今までも多少相談に乗ってきました。塾運営に関して個人的な欲張ったお悩み相談は困りますが、一般的なお悩み話を書いていただいて、発表するぐらいならこの場を借りてできると思います。「生徒が集まらない、運転資金が不足気味だ、生徒の学力が伸びない、講師がいう事を聞かない、自分の学力に不安だ…」など悩みを上げると切りが無いでしょう。私でも解決策は出せないかもしれませんが、文字にしてみて誰かに伝える事により、その塾長の悩みの心は軽くなるかもしれません。内容によってはもしかすると、全国様々な塾長からお知恵を拝借できるかもしれません。プライバシーは厳守いたします。匿名で結構で公表はしませんが、地方名と塾の規模くらいはお知らせください。

お悩み相談BOX

名大SKYコラム担当 塾ミシガン高知 小笠原隆政

 

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